夢香に教えられた事


夢香がお空に逝ってからたくさん泣いた・・。
そしてたくさん悩んだ・・。

夢香は何のために産まれてきたのか
一生懸命考えた。

後で分かったことだけど、
夢香の小さな小さな産声が、外で待っていた
パパの耳にもはっきり届いたらしい。

本当にか細い産声だったのに、
パパの耳にはハッキリ聞こえたらしい。

それを聞いて、またいろいろ考えた・・・。

夢香は最期の最期の力を振り絞り
ママとパパに声を聞かせてくれたんだね。
最期の力を振り絞り、自分が産まれたことを
喜んで欲しかったのかもしれない。

そうなのだ・・。赤ちゃんが産まれると必ず
「おめでとう♪」と、いう言葉が出るはずなのに
夢香はおめでとう!と、言ってもらえなかった。

夢香だって、産まれて来たんだもんね・・。
おめでとう♪って、言って欲しいよね、、、、

たった一時間でもこの世に誕生したことには変わりない。
ママは夢香の死を嘆いてばかりだったけど、
夢香の死でいろんな事を教えられた。

夢香のおかげで、命の尊さを教えられた。
夢香のおかげで、今いる子供達の有難さが分かった。
夢香のおかげで、息子の障害もたかが障害と
思えるようになった。

本当に夢香にはたくさんの事を教えられた・・・。

夢香が亡くなってママの友達が一通の手紙をくれた。
この友達はママが夢香を出産する時に病院に来てくれ
唯一、夢香の生きている姿を見た友達だ。
火葬場でもママを支えてくれた友達。
手紙にはこう書いてあった。

夢香ちゃんはママに会いたくて頑張って頑張って
産まれてきたんだね。
偶然にも夢香ちゃんに会えて、考えました。
私に出来ることは夢香ちゃんを忘れないことだと思った。
彼女の頑張り忘れないよ。
彼女のおかげで、私は命の尊さを教えられました・・。

この手紙はママの宝物になりました。
今でも大切な友達です・・。

夢香の誕生がママにとっても、また周りにとっても
とても大切な意味のあることになった気がします。

例えどんなに短い命だったとしても、
無意味な命はないのです。

今ならハッキリ言えるかな。。。
夢香・・ママとパパの子供に産まれてきてくれて
本当に本当にありがとう・・と。